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『火花』

2連続で怨念の話で申し訳ない(笑)

怒りだけの怨霊はいないのではないか。
キレたらキレることでもう発散出来ている。
キレることで成仏している。怨霊とはならない。
怨霊となるのは、何かの理由でキレることができずに
抑えつけられたものではないか。

単なる怒りは怨霊とはならない。
いわば怒霊か。
それはすぐに消えるから何も問題はない。
怒霊になりきれないものが怨霊となる。

感情は流れるもの。移ろいゆくもの。
それなのに流れることをしないでいつまでも居続ける異常な感情、
それが怨念の正体。

怨念がかわいそうなのは、自らを傷つけて出た喘ぎ声が
自らを生かす原動力になっているところ。
苦しめば苦しんだ分だけ、「また苦しめる」。

怒りになれないものが怨みとなる。
人に腹が立ち、そこで殴ってしまえば怒りは成仏する。
だが色々な条件によってそれができない。
その複雑な感情が怨みとなる。
発散したい感情と、それを抑える枠とがそれぞれあるというより、
これら二つの相反する感情が混ざり合って一つになっているものが怨み。
発散できずにいる感情が単体としてあるのではなく、
感情プラス発散できないという思い(込み)も同時に存在していて
一つの感情体を作り出している。
つまり、アクセルとブレーキを両方全開で踏み込むようなもの。
相反する二つの感情に引き裂かれている姿はあまりにも痛々しい。

怨みのセリフはこう。
“呪ってやる、仕返ししてやる、不幸になればいい”
でも怨みの本当の願いはその人が不幸になることではないのだ。
怨みを成仏させるためにはその願いを叶えればいいと安易に考えて、
原因を作った人物を滅茶苦茶にすればそれで怨みが晴れるだろうと考えても、
必ずしもそれでうまくいくとは限らない。
それは怨みの持つ本当の願いを聴き違えているからだ。
怨みは相手の不幸を願っているのではない。

もっと奥にはこんな声がある。
“辛かった、悲しかった、わかってほしかった”
これは壁に阻まれて成仏できなかった感情の、嘆きの声なのだ。
そしてこれは、自分で自分の足を掴んで身動きが取れなくなっている哀れな者の
悲痛な叫びなのだ。

そんな彼にしてあげるべきなのは、
足を掴むその手を解いて、「さあ、好きなところへ行ったらいい」と言うこと。
「怨みを晴らすまでは決して消えまい」としている彼の本当の心の内は、
「こんなこと早くやめてしまいたい」なのだ。
発散させてくれなかった壁が、なぜか自らを縛りつける牢となる。
自ら「牢の中の人」と思いこみ、壁(牢)を盾に外を窺う。
怯えてしまっているのだ。縮み上がっている。
「呪ってやる」とは「外」に向けて発した言葉。
「何も怖がることはないんだよ」とその壁を取ってあげると
ありのままの声が聴こえてくる。

怨みを叶えてあげることを願うのではなく、
やめてしまいたいその気持ちに寄り添ってあげること。
そこに焦点を合わせながら嘆きをじっと聴いてあげると、いつか成仏する。
願いが叶ったのだから。

怒りなどの原感情は発散することを願い、それが叶えられると成仏するが、
それができないと怨みになる。
だが怨みもその正体は嘆きであり、嘆きの吐露が叶えば成仏する。
燃料を使いきれば自然と消える。もう燃やすものがないのだから。

純粋な感情は自らを燃やして消える。
晴れ晴れとした清々しい姿。
そこには美しささえ覚える。
これは花火や桜の綺麗さ可憐さに通じるものなのかもしれない。

成仏とは自己実現、自己表現。
人間もそういうものかもしれないと書きながら思った。
自らの命を燃やして生きる。
何かのための燃やすのでも燃やして何かを残すのでもない。
燃やすこと、つまり生きることそのものが自己実現なのだ。
一瞬間の内に消える火花は儚いものだが、
己の命を使い、己の命の分だけ輝いて後に何も残さない、
その姿はやはりどこか可憐で愛おしい。
『火花』。『火』の『花』。よく考えてみると綺麗な言葉だ。
また、書いていて、宮沢賢治の『よどかの星』を思いだした。
http://reception.aozora.gr.jp/aozora/cards/000081/files/473.html
「お日さん、お日さん。どうぞ私をあなたの所へ連れてって下さい。
 灼(や)けて死んでもかまいません。
 私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。
 どうか私を連れてって下さい。」
のところがずっと心に残っている。

話、滅茶苦茶で申し訳ない。
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人生観 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/05/04 15:42
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