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知れてしまっている

知れてしまっている。
知らないからワクワクできる。
知ってしまうとワクワクできない。

子どもの頃、早く大人になりたかった。
漠然とした大人への憧れ。
未知の世界。
探検・冒険感覚。
自分の世界を切り拓いていく。

でも、大人と言われる年齢になってみると、なんだこんなものか、という感じだった。
子どもの世界と何も変わらない。
自分を待ちうけている輝かしい未来があると思っていた。
これから何でも自分を待っているものがあると。
でも、あと待っているのは死だけだった。

人生というのは進めば進むほど開いていくものだとずっと思っていた。
でも、それが死という一点に向かって閉じていっていたのだと気付いた時、
人生観が根底から覆った。
これから楽しいこともいっぱいあるだろう、もちろん辛いこともある、
でもそれら含めて人生じゃないか、面白いじゃないか、そう思っていたけど、
でも、そんなことをやりつつもどうせ死ぬのだと思ったときの虚無感。

先が知れてしまったのだ。
楽しいことをする、辛い思いもする、幸せで満ち足りるときもあるだろう。そして死ぬ。
これから自分に起こることが知れてしまった。
色んな思いをして生きて、最後には死がある。
その経路が知れてしまった。
知れてしまうともう楽しめない。
知っているから。
知らないからワクワクできる。
何を見ても、どこかで見たことがあるようなものに見える。
見たことがなくてもいずれどこかでまた見るだろうものに見える。
何を見ても知れてしまっている。
新しい何か、がない。

不思議だ。
この世のすべてをみたわけではないのに、すべてを知った気になっている。
きっと、「あとは死ぬだけだ」との思いからだろう。
なんやかんや言っても、最後は死ぬ。
それは誰もが同じ。
そこが知れてしまっては、それまでのどんなことも大したイベントには感じられない。

この「知れてしまっている」との思いが世界を味気ないものに感じさせる。
それがなければ世界は楽しいものとなるだろう。
すべてを知らなければ、すべてが外からもたらされるものであれば、
かえって人生は楽しいものとなるだろう。
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つぶやき | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/08/03 22:08
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